«  2014年2月  » 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28
2014年2月28日

C3
C3jpg.jpg

 虫歯が歯の神経まで進行し炎症を引き起こしたものです。
 虫歯がここまで達すると冷たい水だけでなくお湯にもしみるようになり、ズキズキと痛みます。

 大きな虫歯の穴があき、食べ物が詰まって激痛がおきます。
 歯の神経が化膿して、夜寝ている間に急激に痛みだしたりします。
 それでもほっておくと炎症は歯の神経全体に広がっていき、やがて神経は死んでしまいます。

 この段階での治療方法は、細菌に感染した神経をとり、歯の内部の細菌を徹底して除去し、消毒していきます。
 基本的には「かぶせもの」を製作します。

 また、神経を除去してしまうと、歯がもろくなり歯の寿命が短くなります。
 この段階を越えてしまうと、歯を抜く可能性があります。

2014年2月24日

C2
C2.jpg

 虫歯がエナメル質を越えて象牙質にまで進行したものです。
 色も黒くなり、はっきりみえるようになります。
 象牙質には厚みがあるので初めはほとんど自覚症状がありませんが、歯の神経近くまで進むと歯の神経に充血が起こり、冷たいものや甘いもので歯がしみるようになります。
 
 この段階の治療方法は、虫歯をしっかり取り除き、削った部分に「つめもの」を詰めます。
 虫歯を削ると痛いことが多いですし、麻酔も必要になります。
 また麻酔をして痛みがなく虫歯を削れても、神経近くまでの大きな虫歯の場合は、麻酔のおかげで痛みは感じなくても神経にダメージを与えます。
 このダメージにより神経が死んでしまうこともあります。

 しかし、この段階を越えてしまうと絶対に神経を取らないといけません。
 神経を残し、歯の寿命を延ばすためにはここでしっかりと治療に取り組む方が良いです。
 虫歯は放っておいて治るものではありません。放っておくとどんどん悪化してしまいます。

2014年2月20日

C0
COjpg.jpg
 
 要観察歯(Questionable Caries for Observation)で、虫歯とは判定できないが、虫歯の初期の症状が疑われる歯です。
 
 放置しておくと虫歯になる可能性があり、虫歯への進展を予防するために、歯みがきや間食の注意、フッ素の応用などを積極的に行います。
 
 家庭で気を付けていただきたいのは、甘い物を食べるときは時間を決め、ダラダラと食べたり飲んだりしないこと、食後には必ず歯を磨くことなどです。

 この段階では虫歯への進行を抑え、歯を削らずに治すことができます。

C1
C1.jpg
 初期の虫歯で、歯の破壊がエナメル質に止まっています。
 よくみると歯の表面は白く濁ったり、茶色などに着色してザラついていたりします。

 自覚症状はほとんどないため、そのままにしがちですが、ほっておくと、表面が崩壊して穴があいてきます。

 この段階の治療方法は、歯に穴があく前であれば歯みがきやフッ素の応用などで虫歯の進行を遅らし、経過を観察していきます。
 穴があいた後でも、ほとんど歯を削らずに治療ができます。

COやC1は定期的な健診による早期発見から、予防や早期治療によって痛い思いをせずに治療することができます。

2014年2月17日

 転んだり何かに強くぶつかったりして口元を強く打った時、歯が抜けたりすることがあります。
 これを歯の脱臼といいます。
 歯が脱臼して抜けた場合、抜けた歯をもう一度抜けたところに戻すこと(再植)ができます。

 この場合、注意点が2つあります。
 1つはきれいに洗わないでください。
 なぜかというと、歯の根っこの部分には歯根膜という膜の部分があり、これがあることであごの骨と歯がくっつきます。
 地面に落ちたからといってゴシゴシ洗われると、この歯根膜がはがれてしまい、あごの骨と歯がくっつかなくなります。

 次に抜けた歯を乾燥させないでください。
 乾燥すると歯根膜の細胞が死んでしまいます。
 学校の保健室などに「歯の保存液」があればそれに入れていただき、なければ牛乳につけて乾燥させないようにしてください。

 そして、できるだけ早く歯科医院を受診してください。再植は処置が早いほど成功率が上がります。

2014年2月14日

 麻酔の注射をするのが、痛くて苦手といわれる方は多いと思います。
 当医院では、少しでもその痛みを軽くしようと工夫をしています。

 まず麻酔の注射をする前に、ゼリー状の表面麻酔を塗ります。これにより針が刺さった時の痛みが軽減されます。

 次に麻酔液を体温に近い温度に温めます。麻酔液は通常室温保管であるため、体温より低い温度です。温めることで、温度差による痛みが少なくなります。

 注射する針は極細針を使います。通常は0.4㎜の針を使うのですが、0.2㎜の針を使います。

 そして麻酔の注射をするわけですが、1回目の注入量をほんの少しにします。
 この少しの麻酔が効いてきたら、追加の麻酔をします。
 1回目の麻酔の量が多くても痛みがあります。
 また麻酔の注入スピードも出来るだけゆっくりにします。

 しかし、麻酔が効くかどうかは麻酔方法だけではなく患者さん側の条件もあります。
 (例えば、炎症がある部位には麻酔が効き難いです。)

 痛い思いをしたくないのであれば、とにかく予防をしっかりとして虫歯や歯周病にならないようにすることが大切ですし、出来るだけ早期発見・早期治療を行うことが必要です。

2014年2月10日

 歯はとても複雑な形をしています。
 
 「つめもの」や「かぶせもの」はできるだけぴったりと歯との境目に段差や隙間ができないように、丁寧に作製されます。

 しかし、長年の使用などでどうしてもミクロン単位での段差や隙間ができてしまい、この隙間に歯垢(プラーク)がたまったり虫歯の原因である細菌が入り込んで、二次カリエス(虫歯)の原因になります。

 
 また、「つめもの」や「かぶせもの」は「歯科用セメント」といった特殊な接着剤でしっかりと接着されています。

 この接着剤はそれ自体で隙間を埋める効果も持っていますが、お口の中で長年使用していると、どうしても接着剤が少しずつ溶けてしまします。

 そこに隙間ができ、歯垢(プラーク)がたまって二次カリエス(虫歯)になってしまします。

 
 ですから、定期的な健診が大切です。プラークの除去、合わなくなった「つめもの」や「かぶせもの」の早期発見と治療により、二次カリエスをなくすことができます。

2014年2月 7日

食いしばり・歯ぎしりの治療法
 
[2]無意識(睡眠中)の状態で起こっている時には
 
 寝ているときに「食いしばり・歯ぎしり」を自覚することは難しいです。
 ですが、「歯ぎしり」は「ギリギリ」と音がするため、御家族や友達などから指摘されることがあります。
 また、朝起きた時にあごや歯がだるく感じたり、歯が浮いたように感じたりするときは、「食いしばり」の疑いがあります。

DSC_0003.jpg

 このような場合、「ナイトガード」という写真のマウスピース型の保護装置を作製し、装着して寝てもらいます。
 
 「食いしばり・歯ぎしり」の疑いがある方や気になる方はご相談ください。

2014年2月 6日

 食いしばり・歯ぎしりの治療法

[1]自覚することが大切です
 リラックスしている状態では、上の歯と下の歯が接触していないのが正常な状態です。
 しかしストレスや癖で、食いしばり・歯ぎしりをしてしまいます。
 まずは意識のある状態の時に「今、歯を噛みしめているな」と気付くことが大切です。

 そして、そんな時は大きく深呼吸をしてリラックスしましょう。
 このように歯を噛みしめないように意識をし、繰り返すことで「食いしばらない習慣」をつけることが大切です。

 「食いしばり・歯ぎしり」の疑いがある方や気になる方はご相談ください。

2014年2月 5日

 食いしばり・歯ぎしりが引き起こす様々なトラブル

①歯がすり減る(咬耗):歯がすり減って、歯の溝がなくなっている
②歯が折れる(破折):歯にヒビが入り、そこから歯が折れたり割れたりする
③治療した装着物が壊れる:かぶせものや詰めたものの一部が欠ける
④知覚過敏でしみる
⑤歯ぐき近くの歯がえぐれる(くさび状欠損)
⑥歯を支えている骨が減ってくる

「食いしばり・歯ぎしり」の疑いがある方や気になる方はご相談ください。

2014年2月 4日

2.jpg

 歯は2種類の層でできています(図参照)
  ①エナメル質:外側の層で、硬くて刺激を通しにくいです。
  ②象牙質:内側の層で少し柔らかく、刺激が伝わり易いです。

 虫歯は象牙質まで細菌に溶かされると、いろいろな刺激(冷たいものや甘いもの)によって痛みを感じます。

 「知覚過敏」は様々な理由により、エナメル質がすり減ったり、歯周病などが原因で歯の根っこの部分がむき出しになると、象牙質を通して刺激が神経に伝わり痛みを感じます。

 ですから、虫歯も知覚過敏も痛みの伝わり方は同じです。知覚過敏は虫歯じゃないのに歯がしみます。

 このように様々な原因で「歯がしみる」が起こります。ですから、まずどのような原因で「歯がしみる」が起こっているか検査をしなければなりません。


2014年2月 3日

 無意識に食いしばり・歯ぎしりしていませんか?
 
 人は誰でも力を入れるときに歯を噛みします。こうした一時的な噛みしめはさほど大きな問題になりません。
 
 しかし、力を入れる必要のない日常の何気ない場面で、無意識のうちに歯を食いしばったり、睡眠中はもちろん、日中も歯ぎしりをしてしまったりしている方がいらっしゃいます。
 これらはお口の中に様々な問題を引き起こします。

 「食いしばり・歯ぎしり」の疑いがある方や気になる方はご相談ください。

« 2014年1月 | メイン | 2014年3月 »

Powered by
本サイトにて表現されるものすべての著作権は、当クリニックが保有もしくは管理しております。本サイトに接続した方は、著作権法で定める非営利目的で使用する場合に限り、当クリニックの著作権表示を付すことを条件に、これを複製することができます。
初岡歯科医院 初岡昌憲

初岡歯科医院 初岡昌憲
http://www.hatsuoka.com/

当院は、京都市下京区烏丸四条にある、祖父、父、私と3代続く歯科医院です。一般歯科から小児・予防・歯周病・インプラト・入れ歯・審美歯科治療を中心とした一般歯科診療を行っています。

当医院の基本理念は、なるべく削らず抜かない、歯を保存する治療です。ていねいで痛みの少ない治療を心がけていますが、治療後の安定した状態を長持ちさせるためにも予防が大切だと考えています。患者さんとのコミュニケーションを大切にし、生涯にわたるお付き合いしていきたいと思っています。