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2014年3月20日

 自転車で転んで口元付近を強く打ったため、歯が脱臼した患者さんのレントゲン写真です。
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 この患者さんは夜中に転ばれ、救急病院でケガの手当てを受け、抜けた歯は病院で生理食塩水が入った容器にいれてもらい翌日来院されました。

 当院にて歯の洗浄を行い、麻酔した後に抜けたところに歯を戻し(再植)、歯科用の接着剤で両隣の歯とくっつけた状態のレントゲン写真です。
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 口元の傷が落ち着いてから、歯の中に残った歯の神経の残骸を取りました。

 5カ月後のレントゲン写真です。
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 痛みなどの問題はなく、歯はくっついています。

2014年2月17日

 転んだり何かに強くぶつかったりして口元を強く打った時、歯が抜けたりすることがあります。
 これを歯の脱臼といいます。
 歯が脱臼して抜けた場合、抜けた歯をもう一度抜けたところに戻すこと(再植)ができます。

 この場合、注意点が2つあります。
 1つはきれいに洗わないでください。
 なぜかというと、歯の根っこの部分には歯根膜という膜の部分があり、これがあることであごの骨と歯がくっつきます。
 地面に落ちたからといってゴシゴシ洗われると、この歯根膜がはがれてしまい、あごの骨と歯がくっつかなくなります。

 次に抜けた歯を乾燥させないでください。
 乾燥すると歯根膜の細胞が死んでしまいます。
 学校の保健室などに「歯の保存液」があればそれに入れていただき、なければ牛乳につけて乾燥させないようにしてください。

 そして、できるだけ早く歯科医院を受診してください。再植は処置が早いほど成功率が上がります。

歯の脱臼
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初岡歯科医院 初岡昌憲

初岡歯科医院 初岡昌憲
http://www.hatsuoka.com/

当院は、京都市下京区烏丸四条にある、祖父、父、私と3代続く歯科医院です。一般歯科から小児・予防・歯周病・インプラト・入れ歯・審美歯科治療を中心とした一般歯科診療を行っています。

当医院の基本理念は、なるべく削らず抜かない、歯を保存する治療です。ていねいで痛みの少ない治療を心がけていますが、治療後の安定した状態を長持ちさせるためにも予防が大切だと考えています。患者さんとのコミュニケーションを大切にし、生涯にわたるお付き合いしていきたいと思っています。